横浜のある高校に小森香澄ちゃんという女の子がいました。吹奏楽部でトロンボーンを吹いていた素直なごくふつうの高校1年生でした。香澄ちゃんは期待に胸を膨らませ高校に入学しましたが、その3ヶ月後に亡くなりました。
1998年7月27日、いじめが原因による自殺です。
香澄ちゃんは、生前お父さんやお母さんに「どうして優しい心じゃいけないの?」と、よくたずねていたそうです。そして香澄ちゃんは、亡くなる直前にもこう言っていたそうです。
「優しい心が一番大切だよ」と・・・
原詩は香澄ちゃんが小学校3年生の時に自分でワープロに打ち込んだものです。
香澄ちゃんが亡くなった後、お父さんがこの詩を見つけ、お友達の協力を得てメロディーをつけたそうです。原詩はもっと短いものですが、香澄ちゃんの素直で優しい気持ちに包まれています。きっと素敵な未来を夢見ていたことでしょう。
お父様は、横浜でマーチングバンドを設立された方で、そんな後姿に憧れて、香澄ちゃんも吹奏楽部に入ったのではないでしょうか。私も同じく、子を持つ親として、そして音楽を愛する者として、お父様の気持ちが痛いほどよく分かります。
お母様は悲しみをこらえながら、香澄ちゃんのことを、あえてメッセンジャーだとおっしゃっていました。
私たちも、香澄ちゃんの「優しい心が一番大切だよ」というメッセージを一人でも多くの人に伝えたくて、毎回コンサートで「窓の外には」を歌っています。
ひとりひとりが少しずつ優しい心になれば
いじめなんてなくなることを信じて・・・ |